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世界に知らしめたメイド・イン・ジャパン!新幹線誕生!!

実は新技術ではなかった?実証技術の集大成で完成させた新幹線!!

3月26日にはついに北海道新幹線が開業。

実に40余年の歳月をかけたプロジェックトが達成されたのです。

そもそも新幹線の歴史は実に半世紀以上。

今回は4月8日に発売された新刊『新幹線はすごい』より、そんな新幹線の始まりをご紹介します。

新幹線の歴史の始まり

昭和39(1964)年10月1日、夢と希望を乗せて、新大阪行き「ひかり」が東京駅を出発しました。

昭和39 年に登場した新幹線の第1 次車(鉄道博物館蔵)。先頭部の「光前頭」は試験車両1000 形から2 次車までは透過して光らせる構造で、「超特急」のイメージが高まった。

すべての新幹線の始まりです。

新幹線は当時の鉄道技術の集大成として誕生しましたが、じつは新幹線の設計に驚くような新技術、新機軸は採用されていません。

しかし、これが新幹線を成功させ、世界に誇る高速列車にさせたのです。

新幹線開発期間はわずか5年半。

この短期間で、未知の時速200キロの高速鉄道を建設しなければならないのです。しかも絶対安全で事故を起こさない、確実なシステム。選任された国鉄車両設計事務所の島秀雄技師長が用いたのは、未経験の技術は使わない「プルーブド・テクニック(実証済みの技術)」を組み合わせ、応用させることでした。

戦後に誕生した「湘南電車」では、長距離列車を、世界的に普及していた客車方式から、動力分散型の「電車方式」にし、のちにビジネス特急「こだま」に発展させています。

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斉木 実

さいき みのる

1963年、東京都生まれ。多摩芸術学園写真学科(現・多摩美術大学美術学部2部)中退。嘱託カメラマン、スタジオアシスタントなどを務めるかたわら、鉄道写真に取り組む。現在は鉄道写真作家として鉄道誌や旅行誌のほか、幅広いメディアで活動。車両や駅などの本質をとらえ、精細に作画表現するのをライフワークとする。米屋浩二との共著で『ニッポン鉄道遺産』(交通新聞社)や『ローカル線を旅する本』(KKベストセラーズ)、池口英司との共著で『知られざる鉄道遺産 首都圏 』(交通新聞社)がある。


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